ブンネによる、嬉しい変化

介護現場で起きた、数々の喜ばしいエピソード

ブンネ・メソッドによる運動と音楽の効果で、高齢者の身体認識の維持、運動機能、社会的能力の活性化を促します。ここでは、ブンネを通じて介護現場に起きた、喜ばしいエピソードをご紹介致します。


episode1

取り残された車いす

ある施設で、高齢者と多くのブンネメソッド、体操を繰り返し行ったときの事です。すべての音楽活動が終わり、参加者全員が部屋を出た後、そこには1台の車いすが取り残されていました。そこに居たスタッフたちは、顔を見合わせて「この車いすは誰の?」と言っていました。車いすで来た参加者が、歩いて帰っていったのです。

episode2

記憶訓練での光景

ある認知症のグループホームでは、「植物と木」をテーマにしたブンネの音楽活動を行いました。たくさんの植物が参加者の皆さんに配られました。すると2人の女性が木の実を触って、歌を歌い始めました。この女性たちの歌がきっかけになり、他の参加者が、いろいろな思い出やエピソードを語り始めました。

“ある曲を聴くと、特別な思い出がよみがえる。”  ブンネ・メソッドの音楽活動では、例えば「海」のように、誰にとっても何らかの思いでがあるようなテーマを決めて、記憶訓練を行います。ブンネを行う人は、テーマに合った曲を2~3曲選び演奏します。さらに、はっきり見やすい写真など、高齢者の五感を刺激するアイテムを用意します。「音楽→写真→物」という3段階の刺激を与え、テーマに関する経験や思い出を尋ねることで、記憶を呼び覚ましたり、記憶の断片を修復してつなぐことで、長期記憶の活性化を促しています。

episode3

脳梗塞の後遺症を乗り越えて

今まで力仕事をしていた、52歳の体の大きな男性。脳梗塞の後遺症により、右半身が麻痺した彼は、スウィングバーギターに興味を持っていて、どうても1人で弾きたいと思っていました。つまり、両手を使いたかったのです。
左半身は普通に使えたので、左手で右手を持ち上げて、レバーに乗せましたが、すぐに右手はレバーから落ち、弦に当たりました。約3か月訓練し続けたある日、彼はギターを弾けるようになっていたのです。

episode4

言葉のかわりになった音

ある認知症のギリシャ人女性は、ストックホルムの老人ホームに住んでいました。この方はスウェーデン語が話せなかったので、他の人とコミュニケーションが取れず、あまり話をしませんでした。
ある日、彼女にブンネ楽器のチャイムバーを渡しました。同じ音のチャイムバーを持って向かい合い、お互いに自分のマレットでチャイムバーを叩き始めました。彼女は最初、行動を真似していましたが、途中から彼女がリーダーシップを取るようになってきました。 うまくいったり、時々間違えたりする間に、彼女はだんだん笑顔になり、時には大笑いがおきました。 チャイムバーの音によって、私たちは意味のあるコミュニケーションをとることができました。

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