導入施設事例

デイケア

認定施設

医療法人ハートピア細見クリニック かなりあ

認知状態の改善や進行防止を目指す、医療保険に位置づけられた、医療機関併設の重度認知症デイケア施設。

宮崎市のシンボルである大淀川が流れ、市役所や県庁など行政機関が集まる市の中心部に位置する細見クリニック。それまで郊外で行われることが多かった精神科医療を、街の中心部で、地域に開かれた形で行いたいという思いから選ばれたのが、この立地でした。同時に、認知症ケアも住み慣れた街のなかで行われるべきだという考えから、重度認知症デイケア施設「かなりあ」が併設されました。

「かなりあ」では、その方にあったプログラムを用意することによって、認知症の改善や進行防止を目指すとともに、ご家族の介護負担を軽減し、患者さんが可能な限り在宅で暮らしていけるよう支援し、高齢者一人ひとりの歴史、生き方、価値観を尊重した個別ケアを実践しています。地域に開かれた取り組みが、高齢者を支える社会を育てつつあります。また、認知症ケアに有益な音楽療法に力を入れており、その一環としてブンネ楽器を2013年より取り入れています。

実際にブンネ楽器のプログラムを実践する中で、事務長の松田ヒトミさんは「一般的に認知症があると新しいことが覚えられない、意欲が無いなどど思われがちですが、ブンネ楽器を演奏しているときにそれは感じられません。」と、認知症ケアへの実感を語っています。

導入当初は1本のスウィングバーギターのみでしたが、認知症の専門医である細見潤院長は、利用者の様子を見て、ブンネ楽器が認知症高齢者に極めて有効だと感じ、その後ギターだけではなく、単音フルート、チャイムバー、ミニベースなども導入し、現在では週に1回(1回あたり1時間)のプログラムを15名~20名で行っており、市民公開講座の場など、多くの聴衆の前で演奏する機会も設けています。

現場の”声”

「ブンネを通じて、ご利用者様とスタッフの心が一体となり、信頼関係を築くことができる時間であることも嬉しいものです。」

松田ヒトミさん:細見クリニック事務長、認知症ケア上級専門士、精神保健福祉士、ブンネ・メソッド1級


ご利用者がブンネ楽器を弾いているときの真剣な表情、覚えようとしているときの目の輝きに「生きる力」を感じます。弾き終わったときの表情には満足感や達成感があふれ、自信を取り戻したようにも見え、認知症に効果的だと感じています。ブンネ楽器はスタッフが指揮を行い、ご利用者がその指揮を見て演奏するので、両者の信頼関係の構築にも役立っています。

「ブンネ楽器は認知症の患者さんをエンパワーする極めて有効なツールであると感じています。」

細見潤先生:細見クリニック院長、認知症専門医


認知症になると、今まで簡単にできていた事ができなくなり、今あったことすら忘れてしまいます。こんなはずではないという強い不安と焦り、そしてあきらめから、生きていく気力をなくして抑うつ的になるという方々が多いのですが、ブンネ楽器に触れることで、さらにそれを人前で演奏する事で、患者さんが自尊心を回復し、情緒的にも安定していく姿を目にしました。
より詳しく読む >>医師から見たブンネの効果

ご利用者様の”声”

Fさん 70代 男性

ミニベースの音がたいへん心地よく、私自身がその音に同化されているような気がします。メロディーの中心にもなり、耳や体にまで響きます。幸せを感じています。
Fさん 70代 男性


Kさん 80代女性

【ご家族様より】
母は家族のだれもが認める出不精です。その母が鮮やかなピンクのドレスを身にまとい、華やかなイヤリングをつけて舞台に立っている姿に、天地がひっくり返るほどに驚きました。単音ながら優しい音色のブンネのフルート。いくつもの音が重なり合って、素晴らしいハーモニーを奏でます。その魅力が母に力を与えてくれたのだと思います。
Kさん 80代女性


医療法人ハートピア細見クリニック 認知症デイケア「かなりあ」

宮崎県宮崎市橘通西1-5-3
【TEL】0985-35-1100
【URL】http://www.hosomicl.sakura.ne.jp/index2b.html


▲ PAGE TOP